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中沢クリニック

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院長の趣味 川柳

このところ、川柳ブームといわれています。従来、俳句や短歌と比べてあまり目立たず、なんとなく一段低く見られているような感じがありましたが、ようやく日の目を見たということでしょう。

私自身は、川柳をたしなみ始めて約5年ですので、まだ初心者の段階ですが、始めてみると結構楽しいもので、同好の諸氏と知り合うきっかけにでもなれば、と考えて文章を書いてみました。


<川柳とはこういうものです>

古くからあって、よく引用される川柳にはたとえば次のようなものがあります。

*いつまでも あると思うな 親と金

*本降りに なって出ていく 雨宿り

これらをみれば、川柳とはどういうものか すぐわかると思います。私自身は川柳について講釈する力もなければ、立場にもありませんが、本からひろって概略を書いてみれば以下のようになります。

川柳の名称の由来は、その創始者とされる柄井川柳(1718~1790)という人物の号を取ったものといわれています。だいたい1760年頃に、川柳ができあがったようです。俳句と同じく、5・7・5の形式ですが、その内容は全く別物です。

俳句は、一般に自然を対象とし(自然諷詠)季語を含みます。文語体を用い、切れ字(かな、や、けり)を付ける場合が多い。

これに対し、川柳は、季語や切れ字の約束ごとがなく、口語を用いてよく、より自由です。
人間や社会を対象にし(人間諷詠、社会諷詠)、笑いと「うがち」を表現し、人生の機微や時事風刺など人事を中心に描く作品が多い。 同じ状況を二通りに表現してみると、

*大根引き 大根で道を 教えけり(一茶)

という俳句の表現に対して、川柳では、

*ひんぬいた 大根で道を 教えられ

という表現になります。つまり俳句では、農民が大根を引き抜いている畑の所を通りがかった人が、道を尋ねたところ、農民が手に持った大根で方角を指し示した、という情景を表しているのに対して、川柳では、方角を示すのに大根で指し示したことのおもしろさを表すことに主眼を置いているのです。

*古池や 蛙とび込む 水の音(芭蕉)

という有名な俳句に対して、川柳では、

*一つずつ 蛙を仕舞う 水の音

という表現になります。川柳では、蛙が水の中に飛び込む音を、池が蛙を一つずつ水の中へ仕舞い込んでいる、と解釈しておもしろさを出しています。

<医療と川柳>

川柳の題材は至る所にあります。医療関係も、もちろん題材になります。

*三時間 待てる病気が ありがたい

*ふところの 具合もみている 聴診器

*一族の 病歴そらんじ 診る町医

*院長が あかんと言うてる ドイツ語で

*楽しくも ない胃カメラを 予約する

*お見舞いの 嘘を知ってる 内視鏡

<野球と川柳>

スポーツも川柳の得意分野の一つです。たとえば、プロ野球。

*アメリカに 行けない選手で する野球

*また一人 ダメにする気か ジャイアンツ

(清原も、江藤も、ダメにならなくてよかったこと)

阪神タイガースは、例年、シーズン初めは上位でがんばっていても、いつの間にか最下位に落ちてしまいます。この現象を表現した句が朝日川柳に出ました。

*あれは夢 今がうつつの タイガース

私も次のように作ってみましたが、タイガースという球団名がそのまま入っていることに、 抵抗感がありました。

*気が付けば 定位置にいる タイガース

そうこうしているうちに、また朝日川柳に実に上手な句が出ました。

*秋風を 待たず古巣に 戻る虎

これには、まいりました。タイガースといわずに「虎」で表現して、ちゃんとタイガースのこととわかります。さて、今年の阪神は 熱血の星野新監督のもと、上位でがんばって くれるか、大いに楽しみですね。
また、野球用語を用いた川柳もあります。

*犠打という 言葉わが身に つまされて

*逆指名 して押しかける 天下り

*秋の陽は フォークボールの ように落ち

<酒と川柳>

酒の好きな人は、当然、酒も題材にします。

*胸襟を 開く薬を 酒という

*肝臓に 会って一献 ささげたい

*酒好きの 医者少しなら よいという

*晩酌を 復活できる お墨付き

*膝に水 いいや酒かも 知れないぞ

*自由とは 淋しきものよ ひとり酒

<時事川柳の楽しみ>

時事問題を詠み込めるのは、俳句にはない楽しみです。朝日川柳からひろってみました。

*親孝行 したい時には 職は無し

*船体の 引き上げ無理です 日本丸

*この道は たしか去年も 掘った道

*希望退職 させたい人は 希望せず

*百年は 持ちそうにない 新世紀

*好きなだけ 肉を食べます 齢だもの

*茶柱が 立つまで母は 入れ続け

*援助受け 交際しない 北朝鮮

<川柳と私>

私が、曲がりなりにも川柳といえるものを作ったのは、約5年前のことです。それは、

*ハイテクは ないのか重油 手ですくい

という句で、ロシアのタンカーが日本海沿岸で座礁して重油が岸に流れ着き、それを大勢の人が手作業ですくい取っている様子を詠んだものでした。これが山日新聞の川柳の欄に載ったので、気をよくして作り始めたのです。その後、川柳講座を受けたり、地元の川柳誌の会員になったりして、ゆっくりではありますが作句を続けております。 自作の句を少し掲げてみます。

*待合で 先輩患者に 講義され

*ドック終え 結果出るまで 飲んでおく

*一杯の ビールのために 流す汗

*帰省ラッシュ 鮭の遡上の ように見え

*豊穣の 詩が流れる 黄金の田

*巣立つ子に 世話やきすぎる 親となり

*減反の 苦労知らずに 稲育ち

*リストラを されて窓際 なつかしみ

*ペイオフで 悩んでみたい わが預金

*改革の 行く手に見えぬ 薄明かり

私の周辺には、川柳をたしなまれている先輩もいらっしゃると思いますので、是非お声をかけていただきたく、お願いいたします。

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